
オーストラリアの山火事
3月に入荷しましたolofsdaughtersのメリノウールのクッションカバーとブランケット。その品質、デザイン、作り手の人柄に惚れ込んで発注を決めた時期は、オーストラリア南東部で発生した山火事と時期を同じくしました。
現地から、注文した品の制作進行状況がメールで届きます。
「ごめんなさい。約束した納品日までには間に合いそうもありません。昨晩、火がまた裏山に迫り、消火活動に寝ずに当たらなければなりません」
TVのニュースなどで、現地から日本に送られてくる情報は限られており、ネットで状況を少しでも把握しようと検索します。そこには一面焼け野原の山肌、燃える民家、息絶える野生の動物、黒く焦げた車…。想像を絶する酷い惨状に言葉を失います。最終的な鎮火までに、死者は200人を超え、家を失った人は5000人を超える大惨事となってしまいました。原因は放火といわれています。
予定より2週間ほど遅れて、商品の完成の連絡が入りました。その際に、アーティストのMisaさんから送られてきましたメールの一部を今回は掲載させてください。

昨晩から降る雨が屋根に落ちる音は、なんて美しい音だったか。ここ数週間、私たちは空と周りの山々を不安に見上げていました。町全体が不安でいっぱいでした。人々は子どもやペットを連れて町を出て行き、今、この町はゴーストタウンとなりました。
今日再び、窓の外に、美しい山々、雄々しい樹木、山からの澄んだ湧き水を眺めました。それらは心から愛おしいものばかりで、私がここに住み着いた理由でもあります。私は子どもたちに、真に自然と繋がった場所で育って欲しかった。しかし、今まで美しさの裏側にある、自然というリスクには気がつかずにいたのです。
この山火事は、如何に適切なる準備が大切かを気づかせてくれました。山火事は今そこに起こり、そしてこれからも起こりえるもので、生活の一部なのだと。ここにいる全ての人が、真剣に考えなくてはなりません。最終的には、個人の責任となるのです。
私は、この山火事で愛する者を失った人々、家や暮らしの糧を失った人々に思いをはせます。そして、この町の惨状に、ただただ言葉を失うのです。
今、雨が降り止み、湿ったいい香りの空気を吸い込みます。そして、たった少しの雨が、こんなにも人間の心を元気にしてくれるかと驚くのです。人生が再び良いものである、と感じられるのです。
Olofsdaughters Misaより













































